
2017年9月17日
ルッツ先生のイラスト図版帖
電子書籍の無料サンプルだけを読んで、イラスト図解にしてみよう...
享保元年創業、三百年の永きにわたって、奈良晒しの伝統を守ってきた老舗企業。
十三代目が就任し「日本の工芸を元気にする」というビジョンを掲げ、企業改革に取り組んだ。
そのために株式上場をめざしてきたが、2015年ポーター賞を受賞し、ビジネス界で一挙に注目されたんだ。
……だったら「日本の工芸業界の一番星」としては、ポーター賞の功績を機にビジョンの達成が実現できるのではないか。
株式公開によって意思決定が遅くなり、経営裁量の制約や事務コストの増加などを考えれば、上場だけがそのルートとはいえなくなるね。
だから、上場以外の手段で目的を達成することにしたのだよ。
実は私も以前、ITシステム開発で株式上場をめざし、証券会社やベンチャーキャピタルの支援を受けたことがあります。
結局は会社がうまくいかなくなって、その実現は適いませんでした。
多くの方々を巻き込んで多大な迷惑をかけたし、かなり窮屈な想いもしました。
ただ私の失敗はIPOを目的にしてしまったことで、いま思えば本末転倒ですね。
そんな多くの反省を、本書は私に届けてくれると思います。